安達祐実さん主演の花宵道中を鑑賞。
原作が素晴らしいので観るのに少し抵抗があったのですが
(残念な気持ちになりたくなくて)
杞憂で終わり、気が付くとその世界観に入り込んでいました。
朝霧役、ぴったりでした。
一見幼げな面持ちで、しぐさも少女のよう。
けれど妹女郎のお八津と話している様は
この世界の理を熟知し、あきらめを抱いているような、
卓越した女性でした。
艶めかしさとのギャップも素敵。
八津役の小篠恵奈ちゃんもかわいらしかったですね。
小さい頃によくおばあちゃんと一緒に時代劇をみていたせいか
わたしは時代物が大好きです。
着物や簪、提灯、話し方にいたるまで、
その世界観に堪らなく惹かれてしまう。
今のように簡単に誰とでも連絡が取れるわけでもなく、
物が溢れかえり、なんでもすぐ手に入る時代でもない。
当たり前の事かもしれませんが、その限られた世界で
もどかしくすれ違ったり、必死に生きる様に心を打たれます。
花宵道中もそうですが、遊女のお話は
優雅なように見えて、その実、自由と呼べるもののない世界。
華やかな遊女たちも裏では病に侵され、男に裏切られ、売女と蔑まれ。
そんな中で強く生きる女性たちの描かれている作品が好きです。
さくらん。の土屋アンナさんもパワフルでしたし、
テレビドラマ『JIN』で中谷美紀さんが演じられた野風も素敵でした。
他にもオススメしたい小説や漫画もありますが
また次の機会にしたいと思います。
TSURE ZLE
28歳。住宅会社OL。好きなものはコーヒーと旅行と映画。 だんなさんとフェレット3匹と一緒に、無印良品の家でマイホーム計画中。
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